行田見聞録

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利根川水系10%の取水制限開始

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新聞、テレビ等で盛んに報道されていますが、渇水のため利根川水系では10%の取水制限が11日から開始されました。

利根川水系で取水制限始まる(NHKニュース)
稲作の高温障害を懸念…取水制限開始(YOMIURI ONLINE)
利根川水系で取水制限/自治体、井戸で対応(朝日新聞 マイタウン埼玉)

行田市には利根大堰があり、独立行政法人水資源機構 利根導水総合事業所が管理を行っています。
利根大堰1 利根大堰2
利根大堰から取水された水の行き先は多岐に渡っています。埼玉県側では武蔵水路を通じて荒川に送られ東京都・埼玉県の上水道として使われ、見沼代用水・埼玉用水路・葛西用水路等を通じて農業用水として使われ、行田浄水場にも送られ県北・中央部の飲料水として使われます。群馬県側でも農業用水として利用されています。
取水制限が行われている今日の取水量のデータはここで見られます。9月13日9時時点での利根大堰総取水量は毎秒50.464立方メートル。約50トン。1秒ごとに大型タンクローリー5台分ですが、比較する過去のデータがないのでこれは多いんだか少ないんだか。こちらの利根川導水路全体模式図を見ると、どこにどれだけ水が行く(設計量)のかがわかります。行田浄水場に行く水量は意外に少ないのですね。

利根大堰3 利根大堰4
利根大堰でせき止められた水は堤防の下をくぐって姿を現し、右写真の奧の橋の向こうに広がる沈砂池を通って、各水路に振り分けられます。

上のリンクの朝日新聞の記事によれば『行田市は、市内14カ所の井戸でくみ上げている水を増量し、給水制限による影響を抑える。市内で使われる水の6割を地下水でまかなっているといい、市水道課は「家庭などへの水供給量を減らしたり、一時的にも断水したりすることはない」という。』ことですから、今のところ心配はないようです。
しかし、今年は隣の熊谷市で7月24日以降52日連続して真夏日が続いている(統計史上最長)うえに、降水量も少ないので、水を大切にしたいものです。

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